BLOG「内藤のこうかい診療室」
2025.5.1
感性&思考「自分の仕事×歯科医の仕事」

歯が痛いから歯医者にいく。
歯がぐらぐらしてきたから歯医者にいく。
歯がなくて見た目が悪いから歯医者に行く。
人がわざわざ歯科医院に行く理由は、何か歯に関する問題で生活上困ることがあるからというのがほとんどだと思います。
昔に比べると、今は歯に問題がなくても悪くならないように予防的に歯科医院に通院するという方は増えてきました。
まだまだ少数派ですが、健康意識の高い人はそう歯科医院を使うようにはなってきていますね。
ただいずれもにしてもここでの歯科医の仕事は、患者さんの抱えている歯や口の問題が現れたときに、その問題を解決する仕事、あるいは、起こりうる歯や口の問題をできるだけ少なくする仕事だと認識されていると思います。
私もそれが歯科医の仕事だと思います。
でも最近、自分の歯科医としての仕事はそうではないと感じてきました。
いやそうではないというより、何か違うなという感じでしょうか。
私はこのブログに何度も対話の重要性を書いています。
そして対話によって信頼関係を積み重ねることが治療前プロセスとして重要だと何度も書いています。
自分がなんでこれが大事だと思い、そのような内容を何度も書いているのか。
いたるところで目にする「患者さんとのコミュニケーションを大事してます」とか、「患者さんの話をよく聞いて治療方針を決めます」とかそういうものと、自分が「対話が大事だ」と言ってることは、いったい何が違うのか。
明確な言葉でそれを表現するのは言葉でなかなか伝わりにくいのですが、最近一つわかったことがあります。
それは目的が違ってたってことです。
多くの歯科医師はたぶん、対話というものを、歯科医師としての治療のためととらえ、方針の話し合いやカウンセリングをしていると思います。
歯科医師だからあたりまえですよね。
でも私は違ってたんです。
私は、患者さんの自己実現を支援するために対話していたんです。
だから対話自体も目的だったんです。
ただ、冒頭で書いたように、現実問題として、歯に問題を抱えた人たちが歯科医院に訪れますので、多くの場合、その問題解決をすることにはなりますが、自己実現のためにそれによりそった歯科医療を行っているのです。
つまり誤解を恐れず書くと、私は歯科医だけど、歯科医療を行うことは自分の仕事の目的ではなく、患者さんが健康的な人生を送るための自己実現を支援する手段として行っていたのです。